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2012/6/8

五時間目にうけた授業
綿菓子のような香りに
懐かしい何かを思い出して
すこしだけ泣いて

白すぎる肌を
弱く傷つけた

太陽が街を照らす
古いビルのさびれた
屋上を見下ろして
暑い夏を生きた
なんていう夢を見た

恋したみたいに
身体が痛む
夢か記憶か
わからないまま

白すぎる光
君を貫く

証明に目を細める
君の隣 空白
あの時何をした?
答えよりも先に
雨が降り目が覚めた

夢語

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